鶏肉を串に刺して焼いただけの単純な料理です。
焼鳥は簡単なように見えて実は奥の深い料理です。そんな焼鳥に関する歴史やメニュー、タレの作り方などを紹介します。 焼鳥とは一口大に切った鶏肉や臓器を串にいくつか刺して焼いたもので、一般的な味付けは塩とタレの2種類です。 焼鳥屋だけでなく居酒屋でも定番メニューとして人気があります。また豚肉を用いた串焼きを焼きトンといいますが、これも含めて串焼き料理全般を焼鳥と呼ぶ地域もあります。
鶏肉は日本の食卓を長年にわたって支え続けてきましたが、焼鳥という料理が初めて紹介されたのは1643年発行の「料理物語」という書物です。 1689年に発行された「合類日用料理抄」でも、現在の焼鳥と同じような調理法が紹介されているようです。 屋台や露店で販売されるようになった焼鳥は庶民に普及していき、昭和になって鶏肉の価格が下がってくると大衆食としての地位を築きました。 今では焼鳥を名物とする地域もあり、日本を代表する食べ物となっています。 焼鳥にはネギと鶏肉を交互に串刺ししたネギマやネギのみを串刺ししたイカダといった定番メニューなど、いろいろと種類があります。 肉だけでなく内臓のハツ(心臓)、ずり(砂肝)、レバー(肝臓)、シロ(腸)、柔らかい骨であるナンコツ、鶏皮のカワなど、 精肉だけでなく内臓や皮まで丸々1羽を使い切るのも焼鳥のすごいところでしょう。